2025.07.15
日本文化学科

「日本文化専門演習Ⅵ(1)(伝統芸能?民俗学)」の学外授業

「日本文化専門演習Ⅵ(1)(伝統芸能?民俗学)」の授業の一環として、佐倉武家屋敷と国立歴史民俗博物館を訪れました。現地での体験を通して、教室では得られない発見や理解を深めることができました。

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佐倉武家屋敷では、石高の異なる3棟の屋敷を見学しました。身分によって異なる建築様式や、男女の部屋の使い方、庭の役割など、江戸時代の暮らしの細かな違いを学ぶことができました。

見学の途中では、近くの神社にも立ち寄りました。夏越の大祓の時期で茅の輪をくぐりました。茅の輪くぐりでは、半年間の穢れを祓い、残りの半年を清らかな心で過ごすという言い伝えがあり、実際に体験し、文化ののなかに息づく信仰や季節の行事についても理解を深めることができました。

国立歴史民俗博物館では、総合展示をじっくりと見学しました。特に民俗展示では、日本各地の生活文化や祭り、年中行事、人生儀礼、生業の変遷などが、実物資料や精巧な復元模型を通して紹介されており、教科書で学んだ知識が実際の「かたち」として目の前に現れる感覚を味わいました。また、学芸員資格の取得を目指している学生は、展示の構成や照明、導線の工夫などにも注目し、博物館がどのように来館者に情報を伝えているかという視点からも学びを深めていました。

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後期の「日本文化専門演習Ⅵ(2)」でも、学外授業を予定しています。知識だけでなく、実際に見て感じることを大切にしながら、日本文化への理解をさらに深めていきます。